Huluドラマ『十角館の殺人』キャスト登場人物・あらすじ感想&評価

3月22日からHuluオリジナルとして独占配信が始まったドラマ版『十角館の殺人』のキャスト登場人物・あらすじ感想&評価のページです。

綾辻行人のデビュー作として名高い1987年発表の同名傑作ミステリー小説を原作としています。

映像作品では再現不可能とまで言われた原作をどのようにドラマ化しているのかも大きな見どころになっています。

もちろん原作を見ていない方でも全く気にせず上質なミステリーを楽しめます。

正直、若手キャストがやや地味にも感じますが、見た目以上に素晴らしい仕上がりになっていますのでその衝撃をぜひ体感してみてください。

目次

原作:綾辻行人『十角館の殺人』

配信:Hulu独占配信

監督:内片輝

製作:日本テレビ

全5話

『十角館の殺人』メインキャスト

登場人物の画像はイメージです。

本土のメンバー

江南孝明 (かわみなみ たかあき)K大学工学部 3回生

ミステリー研究会の元会員。本土で島田と事件の調査をする。研究会当時のニックネームは「ドイル」

キャスト:奥智哉 代表作「仮面ライダーリバイス 」「ラストマン-全盲の捜査官-」「癒やしのお隣さんには秘密がある」

島田潔(しまだ きよし)

中村紅次郎の大学の後輩で友人。紅次郎の家で知り合った江南と共に事件の調査を始める。

キャスト:青木崇高 代表作「るろうに剣心」「ちりとてちん」「犯罪都市 NO WAY OUT」

中村 紅次郎(なかむら こうじろう)T高校教員

中村青司の弟。何かを隠している様子だが…

キャスト:角田晃広 代表作「大豆田とわ子と三人の元夫」「オー・マイ・ゼット!」「侵入者たちの晩餐」

吉川 政子(よしかわ まさこ)

行方不明の青屋敷の庭師、吉川誠一の妻。

キャスト:草刈民代 代表作「Shall we ダンス?」「ダンシング・チャップリン」「終の信託」

ミステリ研究会(角島)

それぞれ推理作家を元ネタにしたニックネームで呼び合っている。

エラリイ K大学ミステリ研究会 部長

名前の元ネタはエラリー・クイーン。研究会のリーダーとして自信たっぷりに事件の謎解きを主導する。

キャスト:望月歩

アガサ K大学薬学部 3回生

名前の元ネタはアガサ・クリスティ。女王気質で気が強くヒステリック。

キャスト:長濱ねる

ポウ K大学医学部 4回生

名前の元ネタはエドガー・アラン・ポー。メガネをかけ、大人っぽく落ち着いている。オルツィとは幼馴染

キャスト:鈴木康介

ルルウ K大学文学部 2回生

名前の元ネタはガストン・ルルー。メガネをかけ、明るく温和。

キャスト:今井悠貴

ヴァン K大学ミステリ研究会 メンバー

名前の元ネタはS・S・ヴァン・ダイン。島に先に着いて合宿の準備していた。風邪気味で体調不良

キャスト:小林大斗

オルツィ K大学文学部 2回生

名前の元ネタはバロネス・オルツィ。書く明るい小説とは対象的に引っ込み思案。指輪を大切にしている

キャスト:米倉れいあ

カー K大学法学部 3回生

名前の元ネタはジョン・ディクスン・カー。酒を飲みタバコを吸い悪ぶっている。最近アガサとオルツィに告白して振られている。

キャスト:瑠己也

その他

中村青司

天才建築家。半年前角島に自らが設計した青屋敷で起きた惨劇により亡くなっているようだが…十角館の設計者でもある。

キャスト:仲村トオル

『十角館の殺人』その他の登場人物

役名役割
中村 千織(なかむら ちおり)ミステリ研究会の元メンバー。不幸な出来事で亡くなっている。
中村 和枝(なかむら かずえ)青司の妻。青屋敷の惨劇で亡くなっている。手首を切られた姿で見つかっていた
吉川 誠一(よしかわ せいいち)青屋敷の庭師。月に一度数日間角島に来て泊りがけで仕事をしていた。青屋敷の惨劇では遺体が見つからず行方不明になっている。
守須 恭一(もりす きょういち)ミステリ研究会の元会員。事件に興味を持ち島田や江南と事件を考察する。
島田 修(しまだ おさむ)島田潔の兄で大分県警 捜査一課 刑事。
松本邦子(まつもと くにこ)江南がすむアパートの大家
北村夫妻青屋敷の使用人夫妻。2人共青屋敷の惨劇で亡くなった。

各話タップで開きます

『十角館の殺人』第1話 あらすじ

ミステリ研究会のメンバーたちは合宿のために船に乗り、半年前に恐ろしい惨劇があった青屋敷、そして別館の十角館がある角島(つのじま)へと向かっていた。

一方本土では元ミステリ研究会、江南孝明の元に一通の手紙が届く。そこには「お前たちが殺した千織は私の娘だった」と書かれていた。

江南はミステリ研究会にいた中村千織を思い出す。封筒の裏には千織の父、中村青司の名前があった。

江南は角島にある青屋敷で主人である中村青司夫妻と使用人北村夫妻の4人が亡くなった事件があったことを思い出し資料を確認する。

全員から睡眠薬が検出され、それぞれ別の死因で殺されていた。青司の妻和枝は左手首が切り取られている。

事件の数日前から島に来ていた庭師の吉川 誠一が行方不明になっており、有力な容疑者とされるが見つからず事件は謎のままだった。

江南がルルウの家に確認するため連絡を入れると同じ手紙が届いていることと、合宿で角島へ向かい一週間ほど戻らないことを聞く。

島についたミステリ研究会メンバーたちは先に来て準備をしていたヴァンと合流し、十角館で合宿を開始する。

一方江南は、中村 紅次郎に会いに行き千織の話を聞こうとするが、そこに来ていた紅次郎の後輩、島田潔が同席することになった。

手紙を見せて詳しいことを聞こうとする江南だったが、紅次郎はイタズラだろうと話を終わらせてしまう。

島田が興味を持ち、江南と喫茶店でお互いに手紙について考察し合う。

ミステリ研究会の飲み会の3次会で体調を悪くして亡くなってしまった千織。

江南も3次会途中で帰ってしまったため詳細がわからず、真相究明に協力を頼むため2次会で帰った元メンバーで頭脳明晰な守須 恭一に島田と一緒に会いに行く。

合流した3人は話し合い、江南と島田は行方不明の吉川誠一の妻に会いに行く。

翌朝になり、十角館で目覚めたメンバーたちはリビングのテーブルに置かれたプレートに戸惑っていた。

プレートは1~5の被害者と探偵、犯人の7つが用意されていた。

『十角館の殺人』第2話 あらすじ

第2話 あらすじ

メンバーたちが目を覚ますと起きてこないオルツィの部屋に「第1の被害者」のプレートが貼られていた。

オルツィは首を締められた様子で息絶え、左手首が切り取られていた。エラリイが部屋の中を調べ始めると窓の鍵が外れていることに気がつく。

一方本土の江南と守須は中村青司が実は生きているんじゃないかと仮定して調査を進める。

次の殺人に怯える島のメンバーたちも、庭師と入れ替わり生きていた中村青司が島に潜んでいるんじゃないかと疑心暗鬼になる。

夜になりメンバーたちと一緒にコーヒーを飲んだカーが突然苦しみだし息絶えてしまう。

『十角館の殺人』第3話 あらすじ

第3話 あらすじ

江南と島田は中村千織の調査を進めると、飲み会の3次会で持病の発作がアルコールで誘発され、メンバーたちも救命活動をした様子があり事件性はなかったことがわかる。

島の残ったメンバーたちは恐怖を感じながら過ごしていると、オルツィの切り取られた手首が見つかる。

青屋敷の焼け跡を調べに来たメンバーたち。エラリイは床のタイルの違和感に気が付き、その下にある地下室に入り誰かが潜んでいた痕跡を発見する。

調査を勧めた江南と島田は中村紅次郎が千織の本当の父である可能性が高いことがわかる。

島のメンバーたちが目を覚ますと、アガサが血を吐いて息絶えているのを発見する。

『十角館の殺人』第4話 あらすじ

第4話 あらすじ

メンバーたちは青屋敷の焼け跡の前にルルウが息絶えているのを発見する。

アガサの口紅には毒が塗られていた。生き残っているメンバーはエラリイ、ヴァン、ポウの3人だった。

3人は推理を進め、それぞれ誰が怪しいのか意見をぶつけ合う。

外にある足跡に気がついたエラリイは犯人が海から来て海に戻っていったことに気が付き、外部に犯人がいるとヴァンとポウに伝える。

館に戻って推理を進めていた3人だったが、タバコを吸ったポウは血を吐いて息絶えてしまう。

江南と島田は紅次郎に会いに行き、千織が紅次郎の実の娘なんじゃないかと問い詰めると、紅次郎は青司の妻和枝との秘められた関係を語る。

犯人と思われる中村青司を捜すエラリイとヴァンは十角館にある隠された地下室を見つけ出す。

『十角館の殺人』第5話(最終回) あらすじ

真相はカットしています。気になる方は視聴してみてください。

第5話(最終回) あらすじ

十角館で火災が発生しそこにいた6名の大学生が発見され、地下室からは造園業者の吉川誠一の遺体も発見されたと報道されていた。

友人が亡くなりショックを受けた江南だったが、部屋に戻り事件について考えていると真相にたどり着く。

そして1ヶ月後…

映像では再現不可能とまで言われた原作のドラマ化

原作を読んでいましたが、再現はかなり難しいと思っていました。しかし新しい息吹が吹き込まれた本作は、原作を映像作品として新たな衝撃へと昇華しています。

原作未読の方はネタバレを見ないで楽しむのがおすすめです。原作を読んだ方はどういう形で再現しているのかも楽しみにできます。

かなり前に原作を読んで内容をだいぶ忘れていたこともあり、私はしっかりと驚きを楽しめました、見事としか言いようがなかったです。

先の読めない伏線だらけのミステリ作品

複数の登場人物と、複数の事件が絡み合い新たな事件が始まっていく流れは、王道であるように見えて巧みな伏線がはられています。

なかなか真実がわからないので、じっくりと登場人物を確認して一緒に謎を紐解きながら楽しむことが出来ます。

今作の個人的評価はです。あまり長くないのでサクッと謎解き&驚きをしっかりと楽しませてもらいました。

原作は読了していたんですが、かなり前だったので全然犯人がわからず最後までハラハラドキドキしながら楽しませてもらいました。

やはりネタバレなしで見てもらいたいので、あまり詳しく語れませんが最近のドラマの中でもかなり驚かせてくれましたね。

正直若手の演技が舞台のようだったり、十角館などの映像もやや物足りなく、スリリングな臨場感がもう少し欲しかった気もしますが、それを上回る斬新な手法が素晴らしかったです。

ぜひ色んな方に視聴して楽しんでいただきたい作品だと思います。

この記事を書いた人

世界各国のドラマを楽しむドラママニアです。

国内ドラマは古い物を好んで見ていますが、新しい作品でも面白いものがないか探しています。

サスペンス、考察系を好んで見ています。

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