ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』第5話第6話第7話あらすじ考察感想

日本テレビで放送されている考察系サスペンスドラマ『降り積もれ孤独な死よ』第5話第6話第7話あらすじと考察、感想のページです。

各話あらすじ終盤は省略していますので、気になる方は見逃し配信などで視聴してみてくださいね。

目次

ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』第5話あらすじ

顔に傷のある男の銃弾に倒れ、病院に運ばれた花音は一命を取りとめる。

五味は花音を心配している冴木に、花音が過去を隠し不審な行動を取っているので気をつけるよう警告する。

2日間昏睡状態だった花音が目を覚まし、冴木はホッとする。

冴木は、ケガをしても事件の真相を諦めずに知ろうとする花音を危険な目に遭わせないために、事件に関わらないよう告げて去っていく。

2024年

冴木に詳しい話を聞けなかった燈子は会社に戻り、7年前の事件と美来の失踪の関連性を調べていた。

灰川邸の生き残りであるタトゥーアーティストのマヤをWEBで発見し、美来の腕にあったリッカのマークについて尋ねる。

マヤはそのタトゥーが自分の仕事ではないことを燈子に告げ、去ろうとするが、燈子は「2017年の事件で生き残った5人の中の誰でもいいんです、連絡先を教えて下さい」と食い下がる。

マヤは「5人」に疑問を感じたが、詳しいことは何も話さずにその場を立ち去る。

2017年

冴木と五味は灰川邸の絵画を「真珠の耳飾りの少女」から「我が子を食らうサトゥルヌス」に入れ替えた人物が灰川の本当の息子で真犯人の可能性が高いと感じ、捜査を進めていた。

灰川の葬儀を終えた花音は「最後にみんなで戻ろうよ」と生き残った子供たちと一緒に灰川邸へと戻る。

花音たちは遺骨をすり潰して遺灰を灰川邸の庭にまく。蒼佑は一人父親の過去を調べるため別行動を取っていた。

庭を歩いていた花音は、なぜか花びらが6枚ある赤いサツキの造花が置いてあるのを見つける。

それが6つの花「六花」を意味していることに気がついた花音が庭を調べると、同じ造花が6つ置かれていたことがわかる。

花が置いてあった場所を線でつなぐとリッカのマークになっていて、その中心を掘り返すと箱に入っていた灰川の日記が見つかる。

ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』第5話考察&感想

花音の母親は花音が生まれた頃に、不倫相手だった花音の父親を包丁で刺す事件を起こしていたようです。

母親は実刑になり、花音は施設に引き取られました。そして7歳の頃出所した母に再び引き取られますが、育児放棄されて、灰川と出会って家を出ました。

花音が18歳の頃、母親は火事で亡くなっています。火の不始末で片付けられましたが真相はわかっていないようです。

もしかすると花音が…なんて可能性を匂わせるシーンでした。

2024年で、燈子が灰川邸の生き残りが5人と言ったところでマヤが疑問に感じるシーンがありました。

一応花音や健流を含めると6人いたはずですが、7年前、もしくはこの7年間で生き残った子供たちの誰かが亡くなっているのかもしれませんね。

「真珠の耳飾りの少女」についての不気味な逸話が語られました。

一説によるとベアトリーチェ・チェンチの肖像が元ネタで、絵のモデルとなったベアトリーチェは父親を殺した少女だったようです。

歴史なのでどこまで真実かはわかりませんが詳細です↓↓

ベアトリーチェ・チェンチ詳細

ベアトリーチェ・チェンチ(Beatrice Cenci)は16世紀のイタリアで父親を殺害したことで有名な女性です。彼女の物語は、その時代の貴族社会と司法制度の腐敗を象徴するものとして知られ、文学や美術に影響を与えてきました。

背景

ベアトリーチェ・チェンチは、ローマの貴族チェンチ家の娘として1577年に生まれました。彼女の父親、フランチェスコ・チェンチは非常に暴力的で、ベアトリーチェや他の家族に対して虐待を行っていました。特に、ベアトリーチェに対しては性的虐待も含まれていたとされています。

事件の経緯

ベアトリーチェと彼女の家族、特に彼女の継母ルクレツィアや兄弟たちは、フランチェスコの暴力に耐えかねて、ついには彼を殺害する計画を立てました。1598年9月、彼らはフランチェスコを毒殺し、その死を偽装事故に見せかけました。

しかし、この計画は失敗し、事件は露見しました。チェンチ家の家族全員が逮捕され、ローマで裁判にかけられました。

裁判と処刑

裁判は非常に厳しく行われ、チェンチ家の家族は拷問を受けて自白を強要されました。最終的に、ベアトリーチェ、ルクレツィア、そしてベアトリーチェの兄弟らは全員有罪判決を受け、1599年にベアトリーチェとルクレツィアは斬首刑に処されました。ベアトリーチェは処刑される前に多くの人々から同情を受けましたが、当時のローマ教皇クレメンス8世は赦免を認めませんでした。

歴史的影響

ベアトリーチェ・チェンチの物語は、後世にわたって多くの文学作品や絵画、オペラなどに影響を与えました。彼女の悲劇的な運命は、不公正な権力や司法制度の犠牲者として広く認識されています。

ベアトリーチェ・チェンチは、特にロマン主義の時代において、無実の若い女性が腐敗した権力者によって処罰されるという象徴的な存在となり、その悲劇的な物語は多くの作家や芸術家によって取り上げられました。

もしかすると、本作ではベアトリーチェ=花音でイメージされているのかもしれません、ということは…なんて色々な想像も膨らみますね。

仁と蒼佑の父だった真和や真和の父(蒼佑たちの祖父)にも何か秘密があるのかもしれません。2人共とにかく暴力的だったようです。

終盤は花音から送られてきた灰川の日記を見た冴木は、灰川(佐藤創)の過去を知り、血が繋がった本当の息子がいたことを知ります。

そして蒼佑が拉致され、ついに真犯人がわかりました。気になる次回を楽しみにしたいと思います。

灰川(創)の過去

創は夫の暴力から逃れていた女性、深雪と知りあっていつしか親しくなり、深雪は妊娠します。

創は喜びますが、夫と離婚が成立していない深雪は、このままだと子どもの父親が法律上は自分を苦しめた夫になってしまうことを嘆きます。

離婚を成立させようとしても居場所がバレると危険だと感じた2人は、出生届は出さずに育てていくことを決意します。

そうして1993年6月6日に男の子が生まれます。

ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』第6話あらすじ

2024年

燈子は警察署にいる五味に会い、2017年の灰川邸事件について詳細を聞こうとするが、五味は「話したくない、あんな終わり方した事件のこと」と去っていく。

デスクに戻った五味は保管されていた灰川の日記を見つめていた。

2017年

鈴木に拉致された花音と蒼佑。戸惑う蒼佑に花音は「この人は灰川十三の実の息子、それに灰川邸事件の真犯人」と告げる。

鈴木は以前の事件のように2人を地下室に閉じ込めて餓死させようとしていた。

鈴木潤の過去

赤ん坊の頃に児童養護施設の前に捨てられていた潤。

潤は養護施設で成長していくが、両親がいないことに不満を持っていた。

そんな中、毎年自分に花を送ってくる謎の人物(灰川)が自分の父だと思い、調べて灰川邸にたどり着き子供たちと暮らしているのを目の当たりにする。

しかし灰川は訪ねてきた潤を「俺はお前の父親じゃない」と冷たい態度で突き飛ばす。

2017年

蒼佑と花音が行方不明になったことがわかり、警察署員総出での捜索が始まる。

灰川邸の絵を購入したのが鈴木で、灰川の日記にジュンという息子がいたことから、五味と冴木は鈴木潤の身柄を確保するよう上層部に掛け合うが「刑事が殺人犯だなんて」と確実な裏付けを取るよう指示を出す。

冴木は、何食わぬ顔をして警察署に仕事をするためやってきた鈴木の取り調べを始めるが、上手くごまかした鈴木は法律を盾に出ていってしまう。

五味は念のために鈴木が来たときに髪の毛を手に入れていた。その髪の毛で灰川と鈴木のDNA鑑定を進めると2人が親子だと認定され、鈴木の逮捕状が請求される。

警察が迫ることに気がついた鈴木は、見つかる前に花音と蒼佑を練炭で殺そうと火を付ける。

鈴木の運転する車がNシステムで見つかり、灰川邸の近くにいることがわかり冴木は現場へと急行する。

冴木は灰川邸近くの別荘に鈴木の車を見つけ中に入って行く。

ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』第6話考察&感想

ついに鈴木潤が真犯人だとわかりました。灰川も自殺ではなく彼に首を絞められたようですね。

たまに怪しい動きをしていたのでもしかしたら、とは思っていましたが、本当に真犯人だとは驚きです。

動機は捨てられていた自分とは違い、父と幸せに暮らしていた子供たちへの腹いせ(色んな思いはあるでしょうが)のようですね。

もうちょっと深い動機があったほうが説得力があるような気もしますが、まだ事件は完全に終わったわけではなさそうなのでこれからの展開に期待したいですね。

灰川は深雪の夫に息子(潤)が見つからないように冷たい態度を取って突き放していましたが、最後まで息子に対する愛は失っておらず、かばっていたようです。

過去に深雪の夫は嫉妬のあまり深雪を殺してしまい、灰川が息子ジュンを連れて行き養護施設に置いていきました。

深雪の夫は逮捕されていないのでしょうか。もしくは出所しているとか、まだ隠された真実があるのかもしれませんね。

顔に傷のある男の正体はいまだにわかりません。健流かと思っていたんですが顔が同一人物なのかはわかりませんでした。

終盤は冴木が鈴木を取り押さえて花音と蒼佑を助け出しますが、鈴木に挑発された冴木は暴力的な衝動が抑えきれなくなり…

衝撃的な展開に気になる次回を楽しみにしたいと思います。

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ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』第7話あらすじ

鈴木に挑発された冴木は彼を何度も殴りつける。

しかし鈴木は隙をついて冴木の銃を奪い、そのまま冴木を射撃するが、蒼佑が冴木をかばって代わりに撃たれてしまう。

外へ出た鈴木はやってきた警察に取り囲まれるが、自らの頭を撃ち抜いた。

灰川邸事件の全ての犯行が鈴木であることが報道され、蒼佑は亡くなり、鈴木は息絶えて最悪の結果で事件は幕を閉じる。

蒼佑の葬儀が行われ、冴木は酒浸りの日々を送っていたが衝動が抑えられなくなり、再び虐待する親を退治するためマスクを被り外ヘでる。

しかし花音からの電話で、蒼佑が生前入れた留守電に気が付き「兄貴と2人なら必ず断ち切れるって」という一緒に暴力から脱却しようとしていた蒼佑の言葉に思いとどまり、過去の事件のことで自首するのだった。

2024年

交通誘導で働く冴木の元に再び燈子がやってくる。燈子は花音が階段から突き飛ばされた事件の真相について尋ねるが、冴木は足早に立ち去ってしまう。

一方、マヤは何者かに「ごめんなさい」と何度も謝りながら、ビルの屋上から突き落とされ息絶えてしまう。

突き落とし事件として川相、五味たち富士山北署刑事一課は捜査を始める。

五味は事件を調べていた燈子がいる会社へと会いに行く。

燈子はマヤと接触していた理由について聞かれ「行方不明になった女の子を捜していただけなんです」と、美来の手にリッカのマークのタトゥーがあったことを五味に伝える。

五味は燈子と一緒に冴木に会いに行き、燈子と一緒に美来を捜してくれないかと冴木に頼む。

断って去ろうとする冴木に五味は「これからも被害者がふえるかもしれない」と説得し、冴木と燈子は一緒に美来の捜索を始める。

ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』第7話考察&感想

ついに灰川邸事件が終焉を迎えたように見えます。

全ては鈴木の犯行だったようですが、顔に傷のある男や破られた灰川の日記、花音を階段上から突き落とした人物など明かされない謎もたくさんあります。

2024年の話は現時点では原作にはない展開のようなので、ここから第2部といった感じで先の読めない面白さが出てきました。

マヤを狙った犯人は何者なのか、マヤが犯人にひたすら謝っていたところを見ると灰川邸で懺悔するようなひどいことをしてしまったのかもしれませんね。

警察署に長谷川って新しい刑事(新人ではなさそう)が出てきました。鈴木のこともあるのでもしかすると怪しいんじゃないかと疑っています。

終盤は美来と花音が一緒にいた可能性が高いことがわかります。蒼佑の墓参りをする冴木は、墓から去っていく花音の姿を見かけて…

新たな展開に次回を楽しみにしたいと思います。

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この記事を書いた人

世界各国のドラマを楽しむドラママニアです。

国内ドラマは古い物を好んで見ていますが、新しい作品でも面白いものがないか探しています。

サスペンス、考察系を好んで見ています。

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